朝の身支度が快適になる! 化粧品、洗面所、玄関の整理方法

朝の身支度をする空間や、毎日使う道具の整理整頓ができていないと、蓄積されるストレスは大きいもの。でも実は、洗面所や玄関はエリアが限られている分、一度仕組みを作ってしまえば、散らかりにくくなる効果は絶大! 今回は、「身支度に関するエリアの片付け」について、タスカジ代表の和田幸子さんに教えてもらいます。

公開 : 2024/06/26 更新 : ----/--/--

朝の身支度が快適になる! 化粧品、洗面所、玄関の整理方法

乱れた部屋ではリモートワークの生産性も上がらないし、疲れも癒せない!
でも片付けの時間を取るのも難しい……そんなビジネスパーソンのために、家事のプロフェッショナルが、「10分で片付く家の仕組み」をレクチャーします。

お話を伺った方
和田 幸子さん

和田 幸子さん

株式会社タスカジ 代表取締役/タスカジ研究所 所長

横浜国立大学経営学部を卒業後、エンジニアとして富士通株式会社に入社。社内制度を利用し、慶應義塾大学大学院経営管理研究科へ留学し、MBAを取得する。 2013年に起業し、家事代行のマッチングサービス『タスカジ』をスタート。整理収納・掃除・料理をアウトソースする「家事シェア」を普及させることで、ビジネスパーソンのキャリア構築を支える

基本はやっぱり「住所を決める」

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皆さん、こんにちは。タスカジ代表の和田幸子です。

今回のテーマは、身支度に関する収納術。毎朝出社するときに、「付けたいリップが見当たらない!」「着ようと思っていたスーツがしわだらけ!」「折りたたみ傘どこにしまったっけ?」なんてバタバタしてはいませんか?

朝の身支度をする空間や道具が整理されていないことによる小さな不便は、積み重なると大きなストレスになります。逆に、仕組みを整えて、朝の5分、10分を確保できるようになると、得られる心の余裕はとても大きいでしょう。

解決方法はやはり、基本に忠実に「住所を決めること」。それに加えて、身支度をする空間は、洗面所やクローゼット、玄関あたりですから、今回はそのエリアに関する片付けの仕組み化をご紹介したいと思います。

洗面所の仕組み化でお化粧を時短

多くの女性は毎日お化粧をすると思います。カラフルで見た目も美しい化粧品は、季節ごとに新作も出るし、1つ1つは小さいものなので、ついつい「あるのに買い足してしまう」アイテムの代表です。一度整理してもいつの間にか増えてしまうので、ケースやポーチの収納がパンパンという方も多いのでは?

なので、化粧品は「こまめに整理する」ことができるといいのですが、それをしやすくするために次の3つの方法をぜひ試してみてください。

1、一軍と二軍で置き場所を分ける

「アイシャドウは全部ここ」と、アイテムごとにまとめて置き場を作るのではなく、使う頻度で置き場所を変えるのがおすすめ。洋服などでもよく使うものを「一軍」と呼んだりしますよね。

毎日使うアイテムは手に取りやすいポーチやボックスに、以前はよく使ってたけど最近はあまり使ってないものはストック置き場に、というイメージです。頻度で分けるのがしっくり来なければ、「気合いを入れたいときに使うアイテム」と「日常使いのアイテム」みたいな分け方もありかもしれませんね。

そうすると、平日は一軍アイテムでささっと、お出かけする週末は二軍アイテムまで使ってたっぷり時間を掛けて、と必要に応じたものの出し入れになるので片付けもシンプルに。

2、一軍のキャパは決めておく

せっかく一軍を選抜しても、そこに新たに買い足してしまうと収納はぎゅうぎゅうに……。出し入れしにくいとストレスにもなるし、お化粧に時間も掛かってしまいます。

化粧品を増やしてしまいがちな人は、大きなボックスにざくっと入れるのではなく、小分けのボックスを使って、1アイテムずつ入れるようにしましょう。何かを買い足したら一軍アイテムと入れ替えるようにすれば容量は増やさずに済みますね。

3、持ち歩きできる収納グッズで移動を自由に

多くの方は洗面所でお化粧する場合が多いと思いますが、家族がいる場合、他の人に洗面所を譲らなきゃいけないときもありますよね。

そこでおすすめなのが、一軍を入れる収納グッズは、持ち歩けるボックスにしておくこと。1と2ができていれば実現は簡単です。リビング用と洗面所用で化粧品を2セット用意しておくのもありですが、それぞれでスペースが必要になってしまうのと、片付ける箇所が増えてしまうので、家の中全体のスッキリを目指すなら、移動できる方がいいかもしれません。

クローゼットの仕組み化で”ちょい置き”を防止

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スーツやコート、セーターなど、毎回は洗濯しない衣類ってありますよね? それらの置き場が決まっていないと、あちらこちらに脱ぎっぱなしになったり、ドアやカーテンレールにたくさん吊り下げられて、家が散らかった雰囲気になる要因になります。また、着ようと思ったときに見つからないと朝のバタバタにつながってしまいます。

そこで仕組み化したいのが、クローゼット。服の全体量を見直して、クローゼットの中に余裕を持たせて、端っこは「一度着たもの」を掛けるエリアにできれば、置き場が固定されて便利ですよね。

ただ、一度着た服をクローゼットに戻すのはちょっと抵抗がある、という方もいるかと思います。その場合、クローゼット以外で置き場を作る必要があるのですが、玄関からクローゼットまでの導線上にそれができないか探してみてください。

家に帰ったらまず手を洗いに立ち寄る「洗面所」は比較的おすすめです。湿気対策は必要ですが、季節によってはその湿気でシワが伸びる効果もあるので、スーツやコートを掛けられる場所が作れないか検討してみてはいかがでしょう? ただし、あくまでもこれは「一時置き場」。掛けっぱなしにはせず、一晩置いたらちゃんとクローゼットに戻す運用がいいかと思います。

玄関スペースを靴以外の収納に活用

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身支度が終わったら最終的に家を出るのは玄関から。ということは、お出掛けに必要なものは玄関付近に収納場所があるのがベストと言えます。

必ずかばんに入れておきたいもの(ハンカチ、マスクなど)は、出掛ける直前にかばんにぽんと入れられるのが効率的です。玄関に置き場がなければ、シューズボックスの一部を代用しても。「下駄箱にハンカチは受け入れられない」という方ももちろんいるかと思いますが、要は「盲点になっているスペースを見つけよう」ということです。

また、かばんと上着は玄関近くに固定の置き場を作れるとよいでしょう。一番の理想は手持ちのコートは全部玄関近くに置き場があること。毎日外に着ていくものですから、平日に使うアイテムだけでも玄関近くにおけるとよいですね。

玄関にそこまでいろいろ置くスペースがない場合、帰宅後の導線を考えてその導線上に置き場を作りたいところ。クローゼットのところでもお話した洗面所付近や、掃除機やストックを置くことが多い廊下収納なんかも、かばんと上着の一時置きに向いています。

身支度に関する家の中の整理術、いかがでしたか? ぜひ試してみてくださいね。

本日の仕組み化テクニック

・身支度アイテムの整理も基本は「住所を決める」
・化粧品はアイテムの精査から始める
・クローゼットや玄関、洗面所に盲点となっているスペースがないか探してみる

取材・文/根本愛美(編集部)

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