社内SE求人の選び方について
type転職エージェントではIT領域に専門性を持つ方の転職をご支援することが多いのですが、その中でも転職先として希望が多いのが社内SEです。
社内SEを志望される動機は、自社で落ち着いて働きたい、自社の経営や事業にIT面から直接貢献したいなど様々ですが、社内SEの求人を選ぶには、特徴を捉えて選ぶ必要があります。今回はどのように特徴を捉えて選ぶべきかについてお話したいと思います。
まず、特徴を捉えるには社内SEの募集が、企業のどのようなニーズから発生しているかについてです。ニーズは大きく2つに分けられます。
■スポット募集
多くの社内SE求人がこちらに当てはまります。社内SEが所属する情報システム部門は会社組織において、プロフィット部門ではなく、コスト部門(バックオフィス)にあたり、人件費を考慮し適正な人数を配置する必要があります。
その為、適正な人数に対して欠員が生まれた場合、もしくは多少の業務ボリュームの増加に対して、1名を採用したいというニーズが生まれます。
必要なタイミングのみの募集の為、求人には希少価値を感じやすいですが、裏を返せば社内に変化が少ない企業とも言えます。事業や組織が成熟しており、業務や役割の変化を得ずらい可能性もあります。
■年間を通じた募集
社内SEで年間を通じて募集をしているケースは少なく該当するのは一部の企業です。このような企業の共通する点は、成長企業であり、事業拡大に対して多くの人員を必要としています。
場合によっては求人を目にする機会が度々あり真新しさはないかもしれませんが、事業成長に応じてIT投資が活発で、情報システム部門として取り組めることが多く、組織や役割、業務内容にも変化を望むことが可能です。
上記2つのニーズに対して、どういった点に留意して選ぶべきかも異なります。
■スポット求人の選び方の留意点
1人募集なので出来る限りマッチした人材を採用したいニーズが強いのが特徴です。
その為、志望する企業の業界経験がないと応募条件を満たさない可能性があり、ご自身のキャリアの中でその業界に関わった経験があるかを振り返ってみてください。
また、役職者募集も1人採用できれば充足になることがほとんどでスポット募集です。基本的には既に該当の役職と同等の経験が求められていることが多く、役職経験がなく採用されるケースは少ないです。
■年間募集の求人の選び方の留意点
年間募集は採用人数も多く、成長企業だからこそ違う業界の知見を取り入れて社内を活性化したいと考えており様々なバックグラウンドを持った転職者を採用する可能性があります。
企業によって異なりますが、一般社員・役職者どちらも募集しているケースが多く、組織が拡大しているからこそ、入社後に一般社員から役職者を目指すことも可能ですし、役職者がより上位の役職者を目指すチャンスもあります。
ここまでは企業のニーズに対して特徴、選び方の留意点を説明しました。ここからは社内SEを目指す際にどんなスキルに留意すべきかについてお話します。留意するべきポイントは下記の3つです。
■留意すべきスキルポイント
①開発経験
情報システム部門の多くは一定の人員で構成されており、外注をうまく活用しながら、多くはない人数で業務をまわします。そうした企業は過去・現在の開発スキルを重視しないケースが多いです。
また、多数派ではありませんが、外注せず情報システムを内製する企業も増えつつあり、その場合現在でも開発できるスキルを求められます。情報システムに対してその企業がどのような開発体制を取っているのか確認してみてください。
②業界知識
前述したようにスポット募集の場合は、業界知識が求められることがほとんどです。まず自身が経験した業界の企業の募集に着目すると良いでしょう。
また、全ての企業が業界知識を求めているわけではありませんので、経験していない業界でも検討は可能です。ただし、30代後半から40代になりますと経験していない業界にチャレンジすることに採用企業側がOKと言わないケースが増え、チャンスが狭くなる傾向があります。
③マネジメントスキル
マネジメントスキルはプロジェクトマネジメントスキルと組織マネジメントスキルの2つに大きく分けられますが、社内SEはプロジェクトマネジメントスキルが多くの企業で求められます。外注管理、社内のプロジェクト体制のリードなど、プロジェクトマネジメントスキルが生かされる場面が多いです。
また、情報システム部門の管理職として採用されるには、情報システム部門での管理職経験が求められるケースがほとんどです。企業によってはSIerやITコンサルティング会社の管理職経験が評価される場合もあります。
社内SEの求人を選ぶにあたり上記3つのスキルポイントについてご自身の経験を整理できるとよりスムーズになると思います。スポット募集か通年募集かについては、なかなか見分けることが難しいですので、是非エージェントをうまくご活用ください。