転職活動はキャリアと向き合うチャンス

転職活動はキャリアと向き合うチャンス

斉藤由梨
2018 / 9 / 11

キャリアについてご相談を承る中で、「今の会社には不満はないがもっといい会社があるなら検討したい」「何となく今の環境のままだと不安」といったご意向を伺うことが多いです。

有効求人倍率が1.6倍を超え人手不足の現状で、現職でもやりがいのある仕事を任され、十分に評価されている方も多数いらっしゃいます。

それでも、もっとやりがいある仕事、良い環境があるかもしれないと求めキャリアに対して貪欲であることは、悪いことではありません。

そんな時、転職活動は自分のスキルや能力、現職での状況を客観的に捉える方法になります。
転職するしないに関わらず以下のことを考え、現状把握に繫がるからです。

・普段業務をこなす日々の中ではじっくり向き合いずらい
・職に対して自分が本音でどう思っているのかを考えられる
・自分が今までどんな業務をやってきたのか、その中でどんなスキルや力を得たのかを振り返るチャンスになる
・現職を続けたらどんなスキルを得られる可能性があるのか、どんな役割で仕事ができるのか見極められる
・現職の待遇が良いのか、悪いのかを他企業と比較できる

普段忙しく業務をこなす中では上記についてじっくり考えることは少ないのではないでしょうか。

現職でもキャリア面談や上司とキャリアについて話すタイミングはあるかもしれませんが、より客観的に現職以外の目線を入れて検討できるのはプラスになると思います。

例えば、現職以外の求人を確認することで、同業他社であれば同じ業務でも、業務範囲の違いや待遇の違いといった点が把握でき、同業でなければどのような業務や業界に求人が多いのかが把握できます。そんな中で、現職は良いのか、マイナスな点が多いのか、今市場で求められているスキルはどういったものなのかを確認することができます。

また、セミナーや面談等で話を聞くことで他社がどのような環境で何ができるのか現場感のある情報を知ることができ、具体的な業務レベルでのイメージをめぐらすことができます。

そのイメージと自分のこれまでの業務経験がどこまで通用するのか、何が足りないのかといった把握に活用することができます。

また、表現は悪いのですが、実際選考を受けて受かれば通用するスキルがある、受からなければ足りないスキルが何なのかを知る機会にもなります。

こうしていく中で自分がより良いと思える企業と出会うことができれば、そんな良いことはありません。

どうしても転職を考え始めたばかりの頃は具体的なイメージが湧きずらいですが、活動を通じてイメージを具体化し、ご自身のキャリアにとって何がプラスなのかが見出しながら、転職するしないを検討されていはいかがでしょうか。