Howを問いかけてみる
こんにちは。斉藤です。
皆さんは今の自分の仕事をずっと続けたいですか?
それとも、今後は強みや積み重ねた経験値を活かして、何か新しいことにチャレンジしたいですか?
恐らく、就職活動の際の自己分析から始まって、社会人になってからも「何をしたいのか」「何が強みなのか」ということを自分自身や周囲から問われ続けていると思います。
一方で、変化が速いこのご時世、同じ「強み」を武器に同じ仕事を一生続けることは難しくなってきています。
また、会社組織の都合や、ご自分のプライベートの事情によって、「したいこと」が必ずしもできるとは限りません。
そんな時に、「何をしたいのか」だけを問いかけてしまうと、キャリアに行き詰まりを感じてしまうのではないでしょうか。
そんな時は考え方を少し変えてキャリアを見つめてみることをお奨めします。
「何をしたいのか」は“What?”を問いかけるものですが、「どういう風にしたいのか」という“How?”を問いかけてみる考え方です。
例えば
・自分はチームの中でリーダーシップを発揮して活躍したい
・世の中に新しい価値を提供したい
・自分の地元に貢献したい
といったものです。
これは【キャリア・アンカー】というアメリカの組織心理学者エドガー H. シャイン博士が提唱した考え方です。
仕事をする上で、『自分にとって最も大切で、これだけはどうしても犠牲にできない』という価値観や欲求、動機、能力などを見出すものです。
【キャリア・アンカー】は周囲の環境や年齢が変化しても、いったん形成される変化しにくく生涯にわたって、キャリア上重要な意思決定の際に大きな影響を与え続けると言われています。
【キャリア・アンカー】は主に8種類に分類され以下の通りです
★8種類のキャリア・アンカー★
・管理能力
組織の中で責任ある役割を担うこと(を望むこと)。
・技術的・機能的能力
自分の専門性や技術が高まること(を望むこと)。
・安全性
安定的に1つの組織に属すること(を望むこと)。
・創造性
クリエイティブに新しいことを生み出すこと(を望むこと)。
・自律と独立
自分で独立すること(を望むこと)。
・奉仕・社会献身
社会を良くしたり他人に奉仕したりすること(を望むこと)。
・純粋な挑戦
解決困難な問題に挑戦すること(を望むこと)。
・ワーク・ライフバランス
個人的な欲求と、家族と、仕事とのバランス調整をすること(を望むこと)。
自分自身がどの【キャリア・アンカー】を持っているのか、今の仕事が自分の【キャリア・アンカー】に合っているのかといった視点で今の仕事や今後のキャリアを見つめてみると新たな発見があるかもしれません。
自分自身がどの【キャリア・アンカー】を持っているのか、今の仕事が自分の【キャリア・アンカー】に合っているのかといった視点で今の仕事や今後のキャリアを見つめてみると新たな発見があるかもしれません。
また、組織視点でも自社社員・チーム員一人ひとりの【キャリア・アンカー】を見極めることで、適材適所の人員配置や効果的な研修体系の構築に活かすことができます。
是非、自分自身・組織の手がかりとして【キャリア・アンカー】を
活かしていただけると幸いです。