転職1年目、なんでも相談室
「前の職場は自由に休めたのに…」モヤモヤしたら読みたい夏季休暇のウラ事情
「夏季休暇」と一口に言っても、実は会社によって仕組みがぜんぜん違うのをご存じですか? 一見不自由に思える「一斉休暇」ですが、転職1年目のあなたにとっては嬉しいメリットが隠れているんです! その理由を分かりやすく解説します。
公開 : 2026/07/27 更新 : ----/--/--
新しい職場・仕事で活躍するには何が必要?
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本連載では、転職後のさまざまな壁を乗り越えて、新しい職場で活躍するためのコツをアドバイス! 入社直前の不安な気持ちから、入社後の仕事・人間関係のトラブルまで、転職後1年目に起こりうる「あらゆるお悩み」を取り上げていきます。
夏季休暇は指定の日に一斉休暇と言われたのですが、自由に取れないんですか?
転職して初めての夏を迎えます。前の職場では、7月〜9月の間で好きな日に3日間夏季休暇を取れたのですが、今の会社は『8月〇日〜〇日は一斉休暇です』と指定されてしまいました。混雑する時期を避けて旅行に行きたかったのに、自由に休めないと知ってガッカリです。夏季休暇の取得日を会社に指定されるのって普通のことなのでしょうか?
そもそも日本の企業って「夏季休暇」があるのが普通?
こんにちは、『転職そのあとLABO』のねも姉です。
子どもだけでなく、大人になっても夏休みってワクワクしますよね! 旅行の計画を立てたり実家に帰省したり、楽しみ方は人それぞれ。だからこそ「混雑するピーク時を避けて、自分の好きな時期に休みを取りたい……」と思う気持ち、すごくよく分かります。
でも実は、厚生労働省の最新調査(令和7年就労条件総合調査)によると、特別休暇制度の種類として「夏季休暇」を導入している企業は全体の約41.5%なんです。つまり、半数以上の企業には、そもそも「夏休み」という制度自体が存在しないんです!
と言っても、「夏休みがない=ブラック企業!」というわけではもちろんありません。夏季休暇を社員に与えることは法律で定められてはないですし、「年間休日数がもともと多く、夏に限定していない会社」「有休を自由に使って夏休みにしてねという会社」もあるので、「どのスタイルが普通」とはなかなか言えなそうです。
では、なぜ「夏季休暇がある会社」の中でも、日を自由に選べるケースと一斉休暇に指定されるケースに分かれるのでしょうか? その仕組みや裏事情について、詳しく調べてみました!
「指定」と「自由」は何が違う? 夏季休暇のからくりと隠れたルール
「指定された日にしか休めない会社」と「好きな日を選んで休める会社」。この違いはどこから生まれるのでしょうか? 実はそこには、休みの「法律上の扱い」や「運用の裏側」が大きく関係しています。モヤモヤを解消するために、仕組みを紐解いていきましょう。
「有給休暇」と「特別休暇」の違い
大きな違いは、その休みが「有給休暇」なのか「特別休暇」なのかという点です。有給休暇は、労働基準法で定められた「法定休暇」ですが、夏季休暇や病気休暇といった特別休暇は「法定外休暇」。会社が独自に決められる「福利厚生」の一部なのです。
会社が提供する「特別休暇」であれば、付与する時期やルールは会社が自由に決められます。相談者さまの会社の夏季休暇が「特別休暇」だった場合、取得日についても会社が定めているというパターンですね。なんせ会社が自由(非正規社員との待遇差はNGなど最低限のルールはあり)に決められるので。
一方、法律で義務付けられている「有給休暇」を夏休みに充てている会社もあります。
「有休なら自分で自由に取れるのでは?」と思うかもしれませんが、ここで出てくるのが「計画付与制度」というもの。これは、労働組合や社員代表と労使協定を結ぶことで、個人が自由に乗せ替えられる5日分を除き、会社が有休の取得時期を計画的に指定できる仕組みなんです。つまり、相談者さまの会社では、「会社から夏季休暇分として追加で有給休暇を付与するけど、取得日はこの日だよ」という労使協定が結ばれていたのかもしれません。
ちなみに、会社側には「有休年5日取得の義務化」をクリアしたり、有休消化率を高く見せたりしたいという裏事情もあります。そのため、「夏季休暇」と名乗りつつも、実際は「会社が指定した日に有休を一斉消化する仕組み」を採用しているケースも多いようです。
「好きな日を選べる会社」にも、実は見えないルールがある
では、「いつでも好きな日を選んで休んでいいよ」という会社が100%自由に休めるかというと、そうとも言い切れません。自由だからこそ、そこには「暗黙のルール」やチーム内での気遣いが発生することも……。
たとえば、「月頭の締め作業の時期は避ける」「チームメンバーと休みが被らないように調整する」「重要会議のある日は避ける」など、目に見えない配慮が求められるケースは少なくありません。
希望が被った場合は同僚と譲り合ったり、事前に業務調整の根回しをしたりと、“自由だからこその調整コスト”がかかるもの。
一見すると不自由に思える「一斉指定」も、こうした周りへの気遣いや手間が一切いらないと考えれば、案外悪くないシステムと言えるのかも?
まとめ:転職1年目にとって「一斉休暇」はメリットも多い!
転職したばかりだと、周りの顔色をうかがってしまい、「夏季休暇、フルで休みます!」とはなかなか言い出しにくいですよね。
その点、会社や部署全体で休む「一斉休暇」なら、周りに気兼ねすることなく堂々と休めます。全員が休んでいるため、休み明けに「自分だけ仕事やメールが山積み…」という恐怖や、引き継ぎの心配もありません。
休暇のルールが違えば、それぞれに良さがあるもの。全力で夏休みを満喫して、転職後の疲れをリフレッシュしてくださいね!
ねも姉
転職情報誌の編集・ライティング、求人広告営業、新卒採用人事、転職サイトのマーケティングなど、さまざまな立場で人材業界にどっぷり浸かり15年超。転職者や人事、経営者など300人以上への取材などで得た知識や自身の転職経験を生かして、転職ノウハウや転職後の活躍応援コンテンツを発信中。最近は小一の息子の忘れ物癖が直らないのが悩み

