「部下や後輩の成果が上がらない……」そんな時に上司・先輩として実践すべき3つのこと

サポートしている部下や後輩がなかなか成果につながらないと、「何が原因なんだろう?」「指導の仕方を変えたほうがいいのか?」と悩むことってありませんか!?部下の成果が伸び悩む原因はさまざまですが、指導のやり方や目標設定を見直すことで、成長のスピードが変わることもあるかもしれません。そこで今回は、部下の成果を引き出し、成長を後押しするために試したい3つの方法をご紹介します。

公開 : 2025/03/24 更新 : ----/--/--

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本連載では、転職後のさまざまな壁を乗り越えて、新しい職場で活躍するためのコツをアドバイス! 入社直前の不安な気持ちから、入社後の仕事・人間関係のトラブルまで、転職後1年目に起こりうる「あらゆるお悩み」を取り上げていきます。

今回のお悩み

上司になったけど、部下の成果がなかなかでない……指導の仕方が間違ってる?

半年ほど前から上司として部下を指導する立場になったのですが、正直なところ、どうすればいいのか分からず悩んでいます。経験をもとにアドバイスをしているつもりでも、なかなか成果につながらず、苦戦しています。時間が経てば変わると思っていましたが、数ヶ月経っても状況は変わらず自分の指導方法が間違っているのでは?と不安です……何かいい方法があれば教えていただけませんか?

まずは現状を正しく把握させよう!

まずは現状を正しく把握させよう!のイメージ-type転職エージェント

こんにちは、『転職そのあとLABO』のかずえです。

部下や後輩を指導する立場になると、思ったように成果が出ずに悩むことってありますよね。自分ではしっかりサポートしているつもりでも、なかなか結果が伴わないと、「何が問題なんだろう?」とモヤモヤすることも多いのではないでしょうか……

もちろん、成果が上がらない要因には単純に部下や後輩自身のモチベーションが要因ということもあるかもしれません。しかし、モチベーションは日々変動しやすく、長期的な成果を出すには業務のスキルや実力の向上が不可欠!ということで今回は、そうした能力面に焦点を当てて解説できればと思います。

まずお伝えしたいこととしては、「成果が出る」ために必要な構成要素を細かく分解して考え、部下や後輩に「この指標において足りていない」という事実を自覚させることが大切ということです。

もちろん、伝え方には十分気をつけるべきです。厳しい現実を突きつけるだけでは、相手のモチベーションを下げてしまうこともあります。しかし、少々残酷に聞こえるかもしれませんが、現在地を正しく理解させることが成長の第一歩になります。

成果の分解が難しい場合には、下記のような定量的指標の観点で考えてみてください!

・行動の頻度とスピード
(商談・訪問回数、提案数、顧客との接触頻度、タスク処理時間、期限遵守率 など)
・クライアント評価
(クライアント満足度評価が他のメンバーより○○%低い など)
・提案やアイデアの採用率
(会議での提案数は○○件だが、採用された提案数は○○件で採用率が○○%で他メンバーより低い など)
・正確性
(提出物や成果物の修正回数が他のメンバーより平均○○回多い など)

このようにまずは、成果を出すためにどの項目が足りていないのかを感覚ではなくて事実として認識させることが大切です。目標との差を具体的に理解させることで、何をどう改善すべきかをより意識させやすくなります。

目標は細分化し達成しやすくなるように工夫しよう!

実力を把握したら、次は目標設定に進みましょう。ただし、目標が高すぎると、どこから手をつければいいのか分からなくなり、結果として行動が停滞してしまうことがあります。そこで、目標を達成しやすくするために、まずはプロセスを細かく分解し、一歩ずつ取り組めるようにすることが重要です。

例えば、営業成績を上げることが目標なら、いきなり成約件数を増やすことを目指すのではなく、まずは商談の回数を増やす、そのためにアポイント獲得の精度を上げる、といったように具体的な行動レベルに落とし込んでいきます。また、プレゼンのスキルを向上させる場合、いきなり大勢の前で発表するのではなく、まずは簡単な資料作成から始め、次に少人数の場で練習し、徐々に本番に近い環境で実践する、といった段階を踏むようにしてください。

こうしたステップを刻むことで、部下は「次にやるべきこと」が明確になり、目の前のタスクに集中しやすくなります。大きすぎる目標に圧倒されることなく、一歩ずつ着実に進める環境を整えることで、結果として確実に成果へとつなげることができるのです。

目標には必ず期限を設け徹底管理!

また目標には必ず期限を設けることも忘れないでください!目標を達成しているかしていないかの判断を先送りせずに都度チェックすることで、部下や後輩により結果に向き合ってもらうためです。

また、明確な期限と達成基準を伝えることで部下や後輩は「何を」「いつまでに」「どのように取り組めばいいのか」が分かりやすくなります。漠然と努力するのではなく、目標達成に向けた具体的な行動を取る意識が生まれるのです。

さらに期限を設けることでのメリットは「まだ準備が足りない」といった曖昧な理由で行動を先延ばしにすることを防げたり、「目標を達成する」という成功体験を積み重ねることで、自信がつき、次の目標にも前向きに取り組めるようになるということ!

その積み重ねによって、業務の精度や効率が向上し、結果として売上や成約率の向上、クライアントからの評価アップなど、具体的な成果につながる可能性が高まっていきます。

まとめ

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いかがでしたでしょうか?

部下の力を引き出すためには、指導の方法を工夫しながら、一緒に成果につながる具体的なアクションを考えていくことが大切です。小さな成功体験を積み重ねることで、部下や後輩は自信をつけ、さらに成長していきます。

そんな前向きに挑戦できる環境を整えることは、指導する側にとっても貴重な経験となるはず!これからも試行錯誤しながら、より良いサポートを目指していきましょう。

相談室の人
かずえ

かずえ

『type転職エージェント』の企業担当として約3年間に渡り、大手、中小、ベンチャーと幅広い企業の採用活動をサポート。 WEB業界やIT業界を中心に70社以上の中途採用を支援してきた経験を活かし、転職者のその後の活躍を支援するチームで活動を始める。 好きな業務は、企業の人事との意見交換。周りからよく言われる性格は「スーパーポジティブ」

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