スカウト媒体を活用した転職活動の進め方

スカウト媒体を活用した転職活動の進め方

佐竹和浩
2022 / 1 / 26

type転職エージェントのミドル・エグゼクティブチームでは、さまざまな企業より多種多様なポジションでの人材獲得のオーダーをいただきます。その関係からスカウト媒体を活用し直接、候補者の方へお声がけをするといったヘッドハンター型のサービスも運営中です。
その中でスカウト媒体を活用した転職活動の進め方についてご説明いたします。ぜひ転職活動の参考にしてください。

■スカウト媒体とは
スカウト媒体とは、転職エージェントや企業が転職希望者へ直接アプローチをする採用手法です。採用ポジションに合致する転職者に向けて個別メッセージを送り、メッセージを受け取った転職者が返信をすることで面談や選考に進む手法となります。スカウト媒体を活用した採用手法が注目される理由として下記2つあげられます。

・人材獲得の激化
各企業、優秀な人材を獲得するため、単に求人を露出するだけではなく、転職者に対して企業独自のアプローチを直接行えること点で注目されております。

・雇用の流動化
現在は売り手市場の影響もあり、転職に対するハードルは低くなっています。その中でより自身に適した企業を求めて、常に情報取集を行う転職者も多いため、条件がマッチすれば優秀な人材をピンポイントで採用できる可能性があることも注目される点となります。

■スカウト媒体を活用した転職活動の進め方
自身の希望に沿ったスカウトを多く受け取るためには、どのような内容を記載すればいいのでしょうか。私自身スカウトをお送りする中で注目しているポイントを記載させていただきます。

・どのような人が数多くのスカウトをお受け取りになるのか
【自身の強みや仕事の適性を把握する】
自身の強みや仕事の適性を把握することは効率よくスカウト・オファーを受けとり、転職活動を進めていく上で重要なポイントとなります。スカウトを送信する際には転職者の今までのご経歴を拝見する中でご経験を最大限生かし、キャリアアップを目指すことのできる求人をもとにお声がけすることが多いです。自身の強みや仕事の適性を大まかでいいので常日頃から意識して考えておくことが重要となります。

■エージェントから受けとるスカウトと企業から受けとるスカウトの違い
転職エージェントでは、お声がけをいたしましたポジションの他にも多数の求人を揃えていますので、仮にスカウト差し上げた求人がご意向に沿わなかった場合は、他ポジションのご紹介も可能となります。また、先ほどご自身で強みや仕事の適性を把握することは重要と記載いたしましたが、数多くの方と面談をしてきた経験より各個人の強みの棚卸や適性のある職種等、幅広くご提案をさせていただくことが可能となります。
そのほか、面接で聞かれたポイントやどのような方が評価いただけるなど、ご自身では調べきれない情報もナレッジとして蓄積をしております。求人のご紹介~面接対策、内定承諾まで一気通貫で情報の提供が可能となります。

しかしながら書類選考に通過するかどうかの判断は企業が行います。確実に面接に進みたいとお考えの場合は、ダイレクトのスカウトにご返信をいただくことが一番の近道となります。そのため人事部や現場の社員の方などと接点をもつことが、スムーズに進みますので、ご自身が確認したい項目や情報などをいち早く確認ができます。

■最後に
転職活動を行うことは新しい領域への挑戦や条件面の改善などメリットが多数あります。一方、今まで培った現職での関係性や評価を、 あらためて築かなくてはならないなどリスクもはらんでいます。
本当に納得できる転職活動を進めるためにスカウト媒体を活用し、自身のキャリアにとって何がプラスなのかが見出しながら、現職に残ることも含め活動を進めてはいかがでしょうか