コンサルティングファームの面接に対しての備え

コンサルティングファームの面接に対しての備え

武藤卓麻
2021 / 04 / 30

弊社のミドルチームにおいては、業種、職種に関わらず幅広い方々のご支援をさせていただいておりますが、企業様の採用ニーズ、及び候補者様の希望として多く寄せられるポジションの一つにコンサルティングファームがあります。昨今のコンサルティングファームの採用ニーズでは、コンサルタント未経験から経験者のマネージャー、シニアマネージャー採用も実施されているなど、非常に活況な領域です。

また、コンサルティングファームの面接対策としてケース面接が代表的なもので、様々な攻略本、メディアでも取り上げられていますが、その前段の備えという観点で書かせていただきます。

私自身、多数のコンサルティングファームの採用支援、転職者様の支援双方をさせていただいており、過去のお見送り事例の中で特に目立つのが、【TOBE(コンサルタントとしてどうなりたいのか】が明確でないという理由です。今回はこの点にフォーカスします。

何故、コンサルティングファームを志望するのか?
明確に面接でお話できますか?

とりわけコンサルタント未経験からチャレンジをされる場合に重要な点です。「〇〇コンサルティングの志望動機をどうしたら良いか」と悩まれる方も多い印象ですが、その前に『何故コンサルタントとしての就業を希望するのか』のQ&Aを準備しておくことが大切です。大抵のコンサルティングファームで第一に問われるものです。

その際、『顧客ファースト』を意識したうえで実現したいことを述べられるのがベストです。コンサルティングファームをご希望される方の中には、将来的に起業したい、もしくは経営ボードで活躍したい、という方が多いですが、その過程で「自身のスキルアップ/成長」に対してだけのコメントだけですと、面接官からネガティブに感じられてしまうケースがあります。実際に『顧客ファースト』の視点がない、という理由でお見送りになられてしまう方もいらっしゃいます。あくまでもクライアント、ひいては業界の課題や悩みに付加価値を与えていく、場合によっては解決まで行うサービスとなりますので顧客視点が非常に重要というわけです。

また、常に会社や業界に課題意識を持っているか、という点も面接で見極められるポイントです。

例えば、
・現職の経営課題、組織課題はどのようなものか?
・それをどのようにしたら解決できると思うか?
・それはなぜか?
・それを事業会社でできないのか?コンサルタントとしてやるメリットは?
・業界としてみた場合には、どのような課題があるマーケットなのか?
この問いに答えられる問題意識を持てているか、もしくは準備ができているかは大切です。面接において時には上記をストレートに聞かれるケースもあります。

上記を踏まえて、コンサルタントとして(クライアントや社会に)どのような事に貢献していきたいのか。そのためにどのような専門性やスキルを習得していきたいのかをリンクさせてお伝えできるような準備ができると良いと思います。

そのうえで、コンサルティングファーム毎の志望動機やケース面接などの準備が進められると良いのではないでしょうか。コンサルティングファーム毎の違いやその他の面接対策についてもアドバイスさせていただきますので、是非ご相談くださいませ。