油断は禁物!最終面接へ臨むうえでの心得。

油断は禁物!最終面接へ臨むうえでの心得。

武藤卓麻
2020 / 8 / 26

新型コロナウイルスの影響に伴い、「ニューノーマル」、「アフターコロナ」といったキーワードが盛り上がっておりますが、ミドル人財に対する企業の採用ニーズにも変化があります。いつ収束するか不透明な状況下、各社が企業経営に対して今後の見通しを立てづらい状況で、中計の見直しを図っている企業の声も耳にします。
故に、実際のミドル領域の求人数自体は差ほど変わらないものの、タイトルに関わる内容になりますが、コロナ以前と比して、採用ニーズとの微妙な乖離から最終面接でお見送りと判断されてしまうケースがやや増えてきている状況です。
1次面接や2次面接で高い評価を受けていたにも関わらず、最終面接で残念ながらお見送りになってしまうケースもゼロではありません。1次面接官、2次面接官は採用現場のマネージャー、責任者である事が多いですが、最終面接のお見送りに対して非常に残念がっている声もございました。

最終面接でお見送りになる理由にも様々あり候補者の方によって異なりますが、最終面接官(経営に近いレンジの方)に「入社後の活躍の期待イメージが持てない」と判断されてしまった、ということになります。その要因としては、経験・スキルのミスマッチ、カルチャーフィット、志望意欲が感じられない、、、等様々ではあります。

1次面接、2次面接、3次面接をパスしていくと、「このまま内定を獲得できるのでは?」と期待してしまいがちですが、油断はできません。ここでは、最終面接に臨むうえでの心構え、準備として書かせていただきます。

■今一度「企業のニーズ」と「自身が貢献できる強み」の振り返りを!

企業が当該ポジションを採用したいと考えている募集背景や現状の事業・組織課題、組織構成、今後の方針を鑑みて、どういう経験、スキルを保有している方を募集しているのか。また、入社後にどのような期待値を持たれているポジションなのかを把握することが重要です。特にミドルレンジの採用においては、現状の事業・組織課題を何とか早期に解決したい、というニーズから募集をかけられているケースが多くあります。この課題から逆算をして、求められる役割や期待値から、自身の経験・スキルをアピールのうえ、「貴社の〇〇に貢献できる」という納得感のあるアウトプットできる必要があります。
上記の「企業のニーズ」については、1次面接、2次面接等での現場面接官の会話から推察することも可能ですし、我々エージェントからの情報提供も勿論させていただきます。

■第一志望の心積もりで最終面接に臨みましょう!

前述の「志望意欲が感じられない」というお見送り理由については、内定を目指して最終面接に臨んでいるうえでは非常に惜しい結果です。たしかに、最終面接時に選考企業への懸念を持たれているケース、併願企業と迷っているケースも多く、仮に内定をいただいたとしても絶対に入社を決断する思いではない(暫定)、という候補者も少なくありません。そのような気の迷い、ちょっとした躊躇いが面接でのコミュニケーションで表面化してしまい、このようなお見送りに至ってしまうわけです。「転職=人生の大事なターニングポイント」ではありますし、最終面接に近づくにしたがって、自身の意思決定のタイミングが迫ってくるわけですから、皆さん多少なりとも迷いや不安は生じてしまうものです。
入社先の選択肢として前向きに考えていたにも関わらず、最終面接お見送りに至ってしまうのは非常に勿体なく思います。 ですので、選考企業への志望意欲がしっかり伝わるように心の準備も含めて臨んでいただくことが大切です。「併願企業と比べてどちらを選択をするか」や不安の解消については、内定を獲得してから考えましょう。志望意欲の伝え方については、当たり前ですが「選考企業への志望理由」、「入社してどんな仕事がしたいのか、どんな貢献がしたいのか」、「競合企業ではなく何故この会社なのか」を改めて多角的に情報収集をし整理する必要があります。また、異業種転職であれば、「なぜこの業種なのか」も含めて必要です。

最終面接に関わらず面接には必ず対策と準備が必要です。 また、候補者ご自身で情報収集をするにも限りがあるのも事実です。是非我々と相談・情報交換をさせていただきながら、万全の対策を行い後悔ない転職活動を進めていきましょう。