志望動機に悩んだら「課題」を軸に練ってみる。

志望動機に悩んだら「課題」を軸に練ってみる。

武藤卓麻
2021 / 07 / 21

弊社のミドルチームにおいては、業種、職種に関わらず幅広い方々のご支援をさせていただいておりますが、事業会社をご志向されるコンサルティングファームやSIerご在籍の方から多くご相談いただくケースがあります。実際にポストコンサルなどのキャリアとして、事業会社への転身をご希望される方は非常に多いです。そんな中、皆さんが選考中に悩まれるポイントの一つとして「志望動機の伝え方」があります。

特に特定の企業や業界への拘りはないものの、どちらかというと条件面や業務内容、ポストに重点を置かれて転職先をお探しの方が、面接でいざ「業界への志望理由」、「企業への志望理由」を聞かれると抽象的で面接官に刺さりづらい回答になってしまうケースも少なくありません。
また、最終面接まで進まれたものの、「志望動機」のポイントが理由でお見送りのご判断に至ってしまうケースも少なくないのが現状です。

今回は題名にあるとおり<「課題」を軸に志望動機を練ってみる>をポイントにブログを書きたいと思います。
※あくまでも志望動機を考えるうえでの一つの参考項目です。

面接前に面接対策としてお話をさせていただく機会も多いのですが、大半の場合は一緒に以下について考えてみるようにしています。

① その企業の業界(もしくは対峙しているマーケット)の課題はなにか?
② その企業の事業課題はなにか?
③ その課題を解決していくためには何か必要か?

実際に上記3点を把握しているか否かは面接に臨むうえでも重要なポイントです。

そして、このような課題を整理したうえで「どう志望動機を練っていくのか?」ですが、キーワードは先方企業との『同調』です。
当たり前の事ではありますが、大半の企業は、何かしらのマーケット課題やマーケットインパクトを模索し、貢献していくという理念やビジョンがありビジネス展開をされています。その中で、現状の事業フェーズに応じて、社内での事業課題も抱えていらっしゃいます。各社のミドル、ハイクラス層の採用もこのような背景からニーズが発生しているケースがほとんどです。
よって、マーケット貢献や事業課題の解決に対して、同じベクトルを向いて前進させていただける方の採用は非常にポジティブではあります。

このような点に鑑みて、
・〇〇の市場課題に向き合って解決に向け貢献していきたいと考えている。
・御社だからこそ、この課題を解決することができると考えている。
・そのうえで、御社内の〇〇の課題にも貢献していきたいと考えている。
・御社に貢献していくためにも、自身の●●の経験や△△のスキルを活かしていけるのではないかと考えている。

というようなアウトプットの仕方を考えてみるのも、志望動機を語るうえで一つのポイントです。
上記で取り上げた「課題を解決していくために必要な事」の材料として、自身の経験やスキルを活かすことに繋げられると、先方へのアピールにも繋がりベストな回答に近づいていくと思います。

業界や企業によって「課題」は変わってきますので、是非一緒に考えていきたいと思います。
お気軽にご相談いただけますと幸いです。