個人向けサービスにおけるセールスOps求人市場の所感
まだそこまで多くは無いのですが、ここ最近、個人向けサービスを手掛ける企業様にて、SMBのセールスマーケティング経験者様をターゲットとするケースが少しずつ見られるようになってきました。
まだまだ事例は限られているのですが、今後、こうした役割の需要が発展していく可能性もあるのではと思いますので、簡単ですが言及してみたいと思います。
具体的には、住宅や自動車、金融など、比較的「高額のお買い物」をされている企業様において、MAツールの導入やコンテンツマーケティングの内製化、あるいは、Webサイトからお申込みのあったお客様に対し、サービス登録や店舗への予約を促すためのインサイドセールス体制の立ち上げ、業務改善といった募集が少しずつ見られるようになってきています。
もちろんこれらの業界の企業様がこうした取り組みを全くやっていなかった訳ではありません。しかし、これまで外注していた仕組みの内製化や、これらの顧客接点を基点に新しいサービスを展開していくための基盤作りを目指す、というお考えの企業様は少なくない印象です。
そしてこうした経緯のもと、いわゆる“The Model型”のセールスマーケティングやカスタマーサクセスの経験者様を採用し、顧客接点の強化を実現したいというオーダーに至られているケースをしばしば拝見するようになってきています。
旅行やブライダルといった業界でもセールスOps的な動きを担ってこられた方は一定数お見かけしたのですが、数として限られる感は否めず、SaaSや広告メディアといったSMB分野でマネジメント、営業企画などを担ってこられた方が採用ターゲットとして注目されています。
具体的には、下記のような経験が注目を集めている印象ですので、ご参考までに記載しておきます。
・各種KPIの設定+アクションプランの策定・実行
・他部署を含む社内連携を要する取り組み(いわゆる横断施策)
・SFA・MAツールの導入(予算承認、製品選定、導入に向けた業務改善など)
・部門活性化に繋がるミッション、ビジョン、バリューの策定
これらの動きは、デジタルトランスフォーメーションの流れを汲んでのものであるケースが多いのですが、コロナ禍の影響にて店舗主導で集客・販促・接客を行うことが簡単でなくなっており、非対面での顧客対応を担う必要性が増えていることなども影響しているかも知れません。
対面での接客が難しくなっている状況下を変化の機会として捉え、ビデオ面談やチャット、電話などを駆使したオペレーションの構築や、そこから蓄積された接客/商談内容やプロセスの可視化・分析などを進めていく機会をチャレンジングであると感じていただけるようでしたら、ぜひ情報収集を進めていただければと思います。