ITの重要性とは
転職のご支援をさせて頂く際に、「ITの知識をつけたい、ITは今後必要なスキルである」とお話される方が多数いらっしゃいます。
なぜITが必要なのでしょうか。今回はITの必要性にクローズアップしてみます。
ITの今後
『今後数年間でこういった職種がなくなる』『こういった職種は機械に仕事を奪われる』といった内容のニュースをたびたび目にすることが多くなってきましたが、IT業界は今後どのように進化していくのでしょうか?
2002年のインターネットバブルの崩壊がありましたが、大多数の企業が右肩上がりの成長を続けています。2020年には義務教育で小学校のプログラミング教育が必須となるなど、「国が義務教育の段階からIT教育を推進」しています。
その背景にはIT人材(IT企業及びユーザ企業情報システム部門に所属する人材)は、現在90万人、不足数は17万人と言われており、今後2019年をピークに減少傾向となり一層不足数が拡大します。
現段階でそもそもITの知識を身につけることが、希少性の高いスキルを身に付けることになります。
IT知識が経営に必要な時代に
IT知識が経営に必要な時代に米Cisco SystemsのチェンバースCEOが「10年後までに、今ある企業の4割は姿を消す」と言っています。
企業のIT投資と生産性の間には、相応の相関関係が認められるという結果が出ていますが、IT投資において重要なのは金額以上にその内容、そして企業の経営戦略における位置付けであり、その点において、欧米に比べて日本企業は大きく改善の余地があるというのが、経産省の見立てです。
日本の企業では、IT投資の多くがメンテナンスの経費として、経営層のチェックなしで淡々と支出されているケースが多く、IT投資への意識の低さが見て取れます。
企業が生き残るにはITの知見を持ち、必要性を感じている経営者や経営層が必要なのです。
IT経営の実践度合いを簡単に確認してみましょう。
ステージ1 社内業務最適化
人手がかかる部分や課題の解決にITを導入し、業務改善を行っている状態
ステージ2 部門のIT経営
ITを駆使し高付加価値なサービスを生み出すことにより競争力を高め、当該部門の事業領域において市場地位を確立できている、または優位な状態
ステージ3 企業のIT経営
経営指標を実現するためにITが戦略的に活用され、企業としての競争力が高められている状態
必ずしもITの知見だけが転職に有利となるわけではありませんが、今後の貴方のキャリアプランにIT知識の引き出しを持つのもいかがでしょうか。