『サステナビリティ』が転職市場に与える影響について

『サステナビリティ』が転職市場に与える影響について

小山輝晃
2022 / 02 / 09

日々、さまざまな企業の求人をお取り扱いしていると、どの会社も『DX推進』に注力されており、IT人材の有効求人倍率は年々激化してきている状況です。ただ、グローバルな視点で経済動向に目を向けると欧州ではDXよりも『サステナビリティ』に関する取り組みを謳う企業が目立ち、日本でも影響が出始めております。

今回は、転職活動の視点からサステナビリティに関して整理したいと思います。

まず、サステナビリティは「持続可能性」または「持続することができる」という意味で使われております。企業活動においては、『広く社会と地球環境全般』の持続性を指しているため、取り組みとしては環境問題への配慮や人権保護、文化尊重などが挙げられます。

このような取り組みから企業は社会的評価の向上やブランド価値向上を図ることができますが、逆に利益追求型の事業展開をする企業に対して、特に大企業であればあるほど世間での風当たりが強くなる傾向にあります。そのため、経営戦略やマーケティング、営業活動において従来の事業モデル・業務フローを急ピッチで刷新している状況です。

一例でいえば製造流通系企業では、既にカーボンニュートラル(脱炭素)を目指す動きが顕著です。メーカーが製品製造時の炭素排出量を削減するために、具体的な数値目標を掲げ資材、部品、原材料を提供するサプライヤーへも協力を仰ぐ・義務化するなど、ビジネスを行う上でサステナビリティへの具体的取り組みが必須になるケースが出てきております。

そのため、サステナビリティに対応するために求人ニーズへも影響が及んでおります。上記のような背景から生まれた求人へご応募される場合にアピールポイントとして『前職でこれだけ実績を出しました』というアピールをしたとしても、その実績を挙げる過程でサステナビリティに配慮してない利益追求型の立回りであった場合に、評価しない企業が増えていく可能性が高いです。

ただ、サステナビリティに対する取り組みに積極的な企業はそれだけ事業展開を行う上である種リソースを割く余裕が持てている企業という見え方もできますので、企業選びのポイントとしてサステナビリティへの取り組みに着目してみるのも良いかもしれません。

日々生活しているとなかなかイメージしにくい取り組みをされている会社も多いのでエージェントにお問い合わせしてみてください!