~もはやゲーム=遊戯ではない、ゲーム=競技である~

~もはやゲーム=遊戯ではない、ゲーム=競技である~

武藤卓麻
2017 / 11 / 28

ゲーム=競技と聞いて「?」となりませんか?(私はなりました)

私自身、日常的にゲームをするタイプではないのですが、最近、業界に精通するある方との出会いを機に興味を持ち、ここでは、転職マーケットの話からは少しズレますが、欧米を筆頭に盛り上がっているeSports(eスポーツ)ビジネスについて触れたいと思います。

eSports(eスポーツ)とは?

electronic sportsの略称で、複数のプレイヤーで対戦されるコンピュータゲーム(ビデオゲーム)をスポーツ・競技として捉える際の名称(Wikipediaより)と定義付けされています。

日本では未だのように感じますが、欧米ではゲーム=競技(スポーツ)という概念が浸透されてきています。トーナメント、リーグ戦によるゲームの大会が開催されており、イベントによっては賞金総額10億円という大会もあります。他のスポーツビジネス同様、スポンサー契約を源とした事業が広まってきています。日本の大手メーカーもスポンサーとなって出資されています。

例えば、サッカーゲームとして認知度が高い「FIFAシリーズ(開発元:EAスポーツ社)」。FIFAインタラクティブ・ワールドカップと称し、世界的な大会が開催されています。

また、その大会の優勝者はバロンドール(世界優秀選手)でリアル競技のサッカー選手と同じ場で表彰されています。世界のスーパースターであるメッシ選手と一緒に。

更には、いくつかのサッカークラブチームでは、FIFAシリーズのプロゲーマーを集めたeSportsチームも編成しています。(ネイマール選手の移籍で話題のパリサンジェルマンやウエストハム、ヴォルフスブルクなど)リアル競技とバーチャル競技の融合が成されてきています。

一方で日本はeSportsビジネスに対して、欧米と比較して足並みを揃えられていません。世論(ゲームに対してのネガティブな印象)、競技人口の少なさが要因の一部として考えられます。

ソフトウェア販売から課金ビジネス(モバイル化)へと変遷してきている日本のゲーム業界ですが、認知度のUP、競技人口の増加などにより新しいビジネスモデルとしてeSportsが浸透される可能性もあるかもしれません。最近では、コナミデジタルエンタテインメント社がUEFAとタッグを組み「ウイニングイレブン 2018」のeスポーツ世界選手権を公式大会として実施することを決定しています。

パリオリンピック(2024年)の正式競技にも検討されているeSports。今後のマーケットの伸長も期待していきたいと思いました。

話は変わりますが、昨今企業様から事業開発、事業推進といった求人を頂くケースが多くあります。一方で転職者様も事業開発系の職種をご希望されるご転職者の方とも数多お会いさせて頂いています。事業開発系のポジションで企業様から問われるスキル・経験の傾向として「アライアンス先の発掘、提携」があります。

各社、自社だけでビジネスを開発しスケールさせていくのではなく、「協業」を軸としてまさしくopen innovationを促進させているのだと日々感じます。コナミデジタルエンタテインメント社がUEFAとアライアンス提携したように、自社のサービスと異分野のビジネスとの親和性を見出し、アライアンスを締結出来るような方々の引き合いが強いように感じています。

現職、もしくは転職先にてこのような経験をしていく事は、ご自身の中で強い武器になるかもしれません。