職務経歴書を書く上での注意点

職務経歴書を書く上での注意点

坂本拓生
2020/6/22

現職にて役職をお持ちのような方でも意外と職務経歴書が相手(書類選考官)に伝わりづらい書面になっているなと感じた出来事があった為、改めて職務経歴書を書く上での注意点をまとめさせていただきました。

【読みづらい/伝わりづらい職務経歴書に共通する点】

①伝わらない/分かりづらい言葉が多い
②構成が見づらい
③内容が抽象的

【具体的な事例】

①伝わらない/分かりづらい言葉が多い
・現職の中での社内用語に近いもので、達成率や数字を記載している
・業界用語での記載が多く、意味が正しく伝わらない

②構成が見づらい
・フォーマットや体裁が見づらい
・誤字/脱字が散見される
・実績の記載が無い
・職歴が長いのに対して「サマリー」が無い
・一文が長く読みづらい
・インデントが統一されていない

③内容が抽象的
・担当する商材や、領域の記載が無い
・人数やプロジェクト規模、予算等の記載が無い
・「課題解決」「事業開発」等、企業によって概念が異なる業務に対する説明が無い

上記のようなレジュメですと、選考官からは本来の内容が良くてもうまく伝わらずお見送りとなってしまいます。

上記のような職務経歴書はどうやったら防げるのか?

前提としていただきたい考え方は下記になります。

【職務経歴書を書く上で前提とする考え方】

◆相手(この場合書類選考官)が自身の業界や、
自身の所属する企業に精通していない可能性もあるという点

◆自身の経験をアピールする営業資料である点

一言でいうと、「読み手の視点」にかけた資料になっているケースがほとんどになります。

【それぞれへの対策】

①伝わらない/分かりづらい言葉が多い
 改めて職務経歴書を読み、友人や家族が見て内容が伝わるものかどうか?を確認頂く。または担当のエージェントに相談頂くことも良いと思います。

②構成が見づらい
 特に文が長くなってしまう方に関しては、項目分けや箇条書きを使って頂くと分かりやすくなるケースが多くあります。実績を文で書くよりも「課題」「行った施策」「成果」のように分けるだけで見栄えがぐんと変わります。

③内容が抽象的
 数字や、現職の業務の体制をベースに役割を記載する事。「課題」と「成果」や5W1Hを明確にする事で内容の抽象度を下げる事が可能です。

もちろん、同業界で転職するか?業界を変える転職をするか?により求めるものは異なりますが、ある程度上記を満たせば読みやすいものになってくると思います。参考となれば幸いです。