斉藤 由梨 の“転職&キャリアとトレンド”のリレーブログ

掲載日 : 2019 / 6 / 19

社内SE求人の選び方について

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type転職エージェントではIT領域に専門性を持つ方の転職をご支援することが多いのですが、その中でも転職先として希望が多いのが社内SEです。

社内SEを志望される動機は、自社で落ち着いて働きたい、自社の経営や事業にIT面から直接貢献したいなど様々ですが、社内SEの求人を選ぶには、特徴を捉えて選ぶ必要があります。今回はどのように特徴を捉えて選ぶべきかについてお話したいと思います。

まず、特徴を捉えるには社内SEの募集が、企業のどのようなニーズから発生しているかについてです。ニーズは大きく2つに分けられます。

■スポット募集

多くの社内SE求人がこちらに当てはまります。社内SEが所属する情報システム部門は会社組織において、プロフィット部門ではなく、コスト部門(バックオフィス)にあたり、人件費を考慮し適正な人数を配置する必要があります。

その為、適正な人数に対して欠員が生まれた場合、もしくは多少の業務ボリュームの増加に対して、1名を採用したいというニーズが生まれます。

必要なタイミングのみの募集の為、求人には希少価値を感じやすいですが、裏を返せば社内に変化が少ない企業とも言えます。事業や組織が成熟しており、業務や役割の変化を得ずらい可能性もあります。

■年間を通じた募集

社内SEで年間を通じて募集をしているケースは少なく該当するのは一部の企業です。このような企業の共通する点は、成長企業であり、事業拡大に対して多くの人員を必要としています。

場合によっては求人を目にする機会が度々あり真新しさはないかもしれませんが、事業成長に応じてIT投資が活発で、情報システム部門として取り組めることが多く、組織や役割、業務内容にも変化を望むことが可能です。

上記2つのニーズに対して、どういった点に留意して選ぶべきかも異なります。

■スポット求人の選び方の留意点

1人募集なので出来る限りマッチした人材を採用したいニーズが強いのが特徴です。

その為、志望する企業の業界経験がないと応募条件を満たさない可能性があり、ご自身のキャリアの中でその業界に関わった経験があるかを振り返ってみてください。

また、役職者募集も1人採用できれば充足になることがほとんどでスポット募集です。基本的には既に該当の役職と同等の経験が求められていることが多く、役職経験がなく採用されるケースは少ないです。

■年間募集の求人の選び方の留意点

年間募集は採用人数も多く、成長企業だからこそ違う業界の知見を取り入れて社内を活性化したいと考えており様々なバックグラウンドを持った転職者を採用する可能性があります。

企業によって異なりますが、一般社員・役職者どちらも募集しているケースが多く、組織が拡大しているからこそ、入社後に一般社員から役職者を目指すことも可能ですし、役職者がより上位の役職者を目指すチャンスもあります。

ここまでは企業のニーズに対して特徴、選び方の留意点を説明しました。ここからは社内SEを目指す際にどんなスキルに留意すべきかについてお話します。留意するべきポイントは下記の3つです。

■留意すべきスキルポイント

①開発経験

情報システム部門の多くは一定の人員で構成されており、外注をうまく活用しながら、多くはない人数で業務をまわします。そうした企業は過去・現在の開発スキルを重視しないケースが多いです。

また、多数派ではありませんが、外注せず情報システムを内製する企業も増えつつあり、その場合現在でも開発できるスキルを求められます。情報システムに対してその企業がどのような開発体制を取っているのか確認してみてください。

②業界知識

前述したようにスポット募集の場合は、業界知識が求められることがほとんどです。まず自身が経験した業界の企業の募集に着目すると良いでしょう。

また、全ての企業が業界知識を求めているわけではありませんので、経験していない業界でも検討は可能です。ただし、30代後半から40代になりますと経験していない業界にチャレンジすることに採用企業側がOKと言わないケースが増え、チャンスが狭くなる傾向があります。

③マネジメントスキル

マネジメントスキルはプロジェクトマネジメントスキルと組織マネジメントスキルの2つに大きく分けられますが、社内SEはプロジェクトマネジメントスキルが多くの企業で求められます。外注管理、社内のプロジェクト体制のリードなど、プロジェクトマネジメントスキルが生かされる場面が多いです。

また、情報システム部門の管理職として採用されるには、情報システム部門での管理職経験が求められるケースがほとんどです。企業によってはSIerやITコンサルティング会社の管理職経験が評価される場合もあります。

社内SEの求人を選ぶにあたり上記3つのスキルポイントについてご自身の経験を整理できるとよりスムーズになると思います。スポット募集か通年募集かについては、なかなか見分けることが難しいですので、是非エージェントをうまくご活用ください。

掲載日 : 2018 / 9 / 11

転職活動はキャリアと向き合うチャンス

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キャリアについてご相談を承る中で、
「今の会社には不満はないがもっといい会社があるなら検討したい」
「何となく今の環境のままだと不安」
といったご意向を伺うことが多いです。

有効求人倍率が1.6倍を超え人手不足の現状で、
現職でもやりがいのある仕事を任され、
十分に評価されている方も多数いらっしゃいます。

それでも、もっとやりがいある仕事、良い環境があるかもしれないと求め
キャリアに対して貪欲であることは、悪いことではありません。

そんな時、転職活動は自分のスキルや能力、
現職での状況を客観的に捉える方法になります。
転職するしないに関わらず以下のことを考え、現状把握に繫がるからです。

・普段業務をこなす日々の中ではじっくり向き合いずらい
 現職に対して自分が本音でどう思っているのかを考えられる

・自分が今までどんな業務をやってきたのか、
 その中でどんなスキルや力を得たのかを振り返るチャンスになる

・現職を続けたらどんなスキルを得られる可能性があるのか、
 どんな役割で仕事ができるのか見極められる

・現職の待遇が良いのか、悪いのかを他企業と比較できる

普段忙しく業務をこなす中では
上記についてじっくり考えることは少ないのではないでしょうか。
現職でもキャリア面談や上司とキャリアについて話すタイミングはあるかもしれませんが、より客観的に現職以外の目線を入れて検討できるのはプラスになると思います。

例えば、現職以外の求人を確認することで、同業他社であれば同じ業務でも、
業務範囲の違いや待遇の違いといった点が把握でき、
同業でなければどのような業務や業界に求人が多いのかが把握できます。
そんな中で、現職は良いのか、マイナスな点が多いのか、
今市場で求められているスキルはどういったものなのかを確認することができます。

また、セミナーや面談等で話を聞くことで
他社がどのような環境で何ができるのか現場感のある情報を知ることができ、
具体的な業務レベルでのイメージをめぐらすことができます。
そのイメージと自分のこれまでの業務経験がどこまで通用するのか、
何が足りないのかといった把握に活用することができます。

また、表現は悪いのですが、実際選考を受けて受かれば通用するスキルがある、
受からなければ足りないスキルが何なのかを知る機会にもなります。

こうしていく中で自分がより良いと思える企業と出会うことができれば、
そんな良いことはありません。

どうしても転職を考え始めたばかりの頃は具体的なイメージが湧きずらいですが、
活動を通じてイメージを具体化し、ご自身のキャリアにとって何がプラスなのかが見出しながら、転職するしないを検討されていはいかがでしょうか。

掲載日 : 2018 / 6 / 19

専門性を入れ替える

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キャリアのご相談を受ける際に、「これまでの積み上げてきた強みとは別の領域で新たに活躍したい」というご相談を受けることが多くあります。

例えば、
・●●業界で事業開発に携わってきたが、別の業界で事業開発に携わりたい
・営業企画に携わってきたけれども、新規事業企画に携わりたい
といった内容です。

ご自身の強みであるロールや領域から、違う領域に広げたいというものです。
新たな領域でチャレンジしたい動機からという側面と同じ領域・ロールで続けていても、今後の世の中で通用しなくなるのではないかという危機感からそのように考える方が多いように思います。

転職のサポートを10年以上してきた中で、事実10年前には求められていたスキル・経験が、今は全くといって良いほど条件に入ってこないというものも多くあります。
そして、求められる経験やスキルの変化のサイクルはどんどん速くなっているように思います。

以前会社の寿命は30年と言われていた時期もありましたが、今やその寿命は5年とも10年とも言われています。それだけビジネスのサイクルが速く、その中で求められる経験やスキルも変化し、一生同じスキル・経験で食べていける時代ではなくなりつつあります。

これまで培ってきた経験・スキルとは別の専門性を身に付けるべきタイミングが出てきます。それをどう実現するかが重要なわけですが、方法はいくつかあります。

① 現職の中で新たなロール・領域にチャレンジする

①は現在の年収や福利厚生といった雇用条件を維持しつつ新しいチャレンジができます。

また、会社が変わるわけではありませんので社風や人間関係なども一定これまで培ったものを活かしながら仕事をすることができます。

現在は社内公募やFA制度など制度が充実しているケースもありますので、大分同じ会社の中で多様な経験をすることができるようになってきています。

一方で、活躍している人材を他のロールに移すことが会社や事業にとって損失と捉える向きも有り、希望しても叶わないケースもあります。

② 新たな専門性習得の為にトレーニングを受ける

②については、比較的欧米ではメジャーなのですが、日本ではまだ根付いていない方法です。

然るべき教育機関などでトレーニングを受けることで、スキルを習得していると見なされ、これまでと異なる領域・ロールで転職が叶うといったものですが、日本ではその実例を聞くことはあまりありません。

今後更に専門性を入れ替えることが必要になる世の中を考えますと、②の方法で実現できる仕組みや考え方を持ったほうが良いように思います。

③ 転職して新たなチャレンジをする

③は現職でできないなら転職してチャレンジしようというものです。

前述の通り会社やビジネスのサイクルは速くなっており、その領域の経験者がいないというケースも増え、違う領域やロールにチャレンジできる可能性も広がっています。ただし、全くの未経験でOKという意味合いではなく、これまでのロールや領域とは多少なりとも共通点があることが求められます。

この点でどこまで専門性が入れ替えられるのかという面があり、現職とは異なる領域になることで、年収等の条件面が維持できないケースも出てきます。



また、上記に挙げた以外にも今後は副業でまずは何かしら新しいロールや領域の経験をし、それを武器に専門性として磨いていくという方法もあるかもしれません。是非、自分のこれまでの専門性と、これからの専門性についてちょっと考えてみてください。

それでは。

掲載日 : 2017 / 10 / 31

Howを問いかけてみる

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こんにちは。斉藤です。

皆さんは今の自分の仕事をずっと続けたいですか?
それとも、今後は強みや積み重ねた経験値を活かして、
何か新しいことにチャレンジしたいですか?

恐らく、就職活動の際の自己分析から始まって、
社会人になってからも「何をしたいのか」「何が強みなのか」ということを
自分自身や周囲から問われ続けていると思います。

一方で、変化が速いこのご時世、
同じ「強み」を武器に同じ仕事を一生続けることは難しくなってきています。
また、会社組織の都合や、ご自分のプライベートの事情によって、
「したいこと」が必ずしもできるとは限りません。

そんな時に、「何をしたいのか」だけを問いかけてしまうと、
キャリアに行き詰まりを感じてしまうのではないでしょうか。
そんな時は考え方を少し変えてキャリアを見つめてみることをお奨めします。

「何をしたいのか」は“What?”を問いかけるものですが、
「どういう風にしたいのか」という“How?”を問いかけてみる考え方です。

例えば
・自分はチームの中でリーダーシップを発揮して活躍したい
・世の中に新しい価値を提供したい
・自分の地元に貢献したい
といったものです。

これは【キャリア・アンカー】という
アメリカの組織心理学者エドガー H. シャイン博士が提唱した考え方です。
仕事をする上で、『自分にとって最も大切で、これだけはどうしても犠牲にできない』
という価値観や欲求、動機、能力などを見出すものです。
【キャリア・アンカー】は周囲の環境や年齢が変化しても、
いったん形成される変化しにくく生涯にわたって、
キャリア上重要な意思決定の際に大きな影響を与え続けると言われています。

【キャリア・アンカー】は主に8種類に分類され以下の通りです

★8種類のキャリア・アンカー★
・管理能力 - 組織の中で責任ある役割を担うこと(を望むこと)。
・技術的・機能的能力 - 自分の専門性や技術が高まること(を望むこと)。
・安全性 - 安定的に1つの組織に属すること(を望むこと)。
・創造性 - クリエイティブに新しいことを生み出すこと(を望むこと)。
・自律と独立 - 自分で独立すること(を望むこと)。
・奉仕・社会献身 - 社会を良くしたり他人に奉仕したりすること(を望むこと)。
・純粋な挑戦 - 解決困難な問題に挑戦すること(を望むこと)。
・ワーク・ライフバランス - 個人的な欲求と、家族と、仕事とのバランス調整をすること(を望むこと)。

自分自身がどの【キャリア・アンカー】を持っているのか、今の仕事が自分の【キャリア・アンカー】に合っているのかといった視点で今の仕事や今後のキャリアを見つめてみると新たな発見があるかもしれません。

自分自身がどの【キャリア・アンカー】を持っているのか、
今の仕事が自分の【キャリア・アンカー】に合っているのかといった
視点で今の仕事や今後のキャリアを見つめてみると新たな発見があるかもしれません。

また、組織視点でも自社社員・チーム員一人ひとりの【キャリア・アンカー】を見極めることで、適材適所の人員配置や効果的な研修体系の構築に活かすことができます。

是非、自分自身・組織の手がかりとして【キャリア・アンカー】を
活かしていただけると幸いです。

掲載日 : 2017 / 8 / 1

良いキャリアは偶然の産物?

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私たち転職エージェントは日々様々な転職者の方のキャリアと向き合っています。

これまで歩んできたキャリアは人それぞれ異なり、うまく希望のキャリアを歩んでこれた人、なかなか希望のキャリアを歩んでこれなかった人、それぞれいらっしゃいます。

周囲の環境や状況のより不可抗力もどうしてもありますが、うまく希望のキャリアを歩んできた人には共通点があるように思います。

そこで、今回はあるキャリア理論について紹介したいと思います。

「計画された偶発性理論(Planned Happenstance Theory)」です。

キャリアに関して学んだことがある方なら必ず学ぶ有名な理論で、スタンフォード大学のジョン・D・クランボルツ教授が提唱しています。

20世紀末に発表されたこの理論は、
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個人のキャリアの8割は予想しない偶発的なことによって決定される。
その偶然を計画的に設計し、自分のキャリアを良いものにしていこうという考え方。
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です。

対照的な考え方として、「自分の適性等を見つけ、キャリアゴールを目指して計画的にキャリアを積んでいくという」という『キャリアアンカー理論』があります。

どちらの理論の良い悪いはありませんが、ビジネスの状況が1~2年でがらっと変化し、長期的な展望が持ちずらい今の世の中では、全てを計画的にキャリアを実行することは難しいかもしれません。

そんな中で、様々な偶然の出来事をチャンスと捉え、最善を尽くすことを繰り返し、結果的にキャリアが積み上がっている、このご時世でキャリアを作っていく1つの方法だと思います。

私が転職を支援した方々も、全て計画的にキャリアを作ってこられた方だけではなく、偶然のチャンスを掴み、現在のキャリアに積み上がって成功されている方が多いと感じています。

キャリアに計画的にならなければいけないとがんじ絡めになるのではなく、もうちょっと余裕や遊びがあってもいいのではと思います。

ちなみに、偶然の出来事をチャンスにするには、以下の5つの力を磨くことが大切と、併せてクランボルツ教授は言っています。

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○好奇心(Curiosity):新しい学習機会を模索すること
○持続性(Persistence):失敗に屈せず努力をすること
○楽観性(Optimism):新しい機会が「必ず実現する」「可能となる」と捉えること
○柔軟性(Flexibility):信念、概念、態度、行動を変えること
○リスク・テイキング(Risk-taking):結果が不確実でも行動を起こすこと
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日々意識して過ごせたら素晴らしいですね。
また機会がありましたら他のキャリア理論についてもご紹介したいと思います。
それでは。

斉藤 由梨

斉藤 由梨

求人媒体の営業職から「type転職エージェント」キャリアアドバイザーへ転身。コンサルタント・PM・SI・ベンダーと幅広い領域でのIT業界従事者の転職サポートを行い、現在は役職経験者の方や組織のリーダークラスを中心に多くの転職者を中心に転職を支援している。

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