金融機関向けのDX関連求人傾向について

金融機関向けのDX関連求人傾向について

五十嵐有紀
2021 / 1 / 27

現在、金融機関でDX関連の求人が増えてきていますが、大規模なシステムをセキュアな環境で確実に製造するウォーターフォール型での開発がメインとなっていたところにも変化が見られます。

金融業界は産業破壊(異業種の参入)が目立つ分野でもあることから、従来の開発手法またスピードでプロジェクトが進行すると、実サービスのリリースが行われるころには「時代遅れ」なシステムが完成してしまうというリスクがあります。

その為、顧客や信頼基盤を生かしながらも、ITと業務部門が一体となりスピードと柔軟性を優先させる開発が求められているとされるのですが、このような状況下で金融機関のIT部門における中途採用の求めるご経験や人物像が変わってきている印象です。

例えば、比較的早くからデジタル化に舵を切ってきた金融機関様では、デジタルの領域を強化する中で多数のPoCを実施し、アジャイルの活用なども含めてノウハウが進んできたこともあり、今後はPoCではなく、デジタルを使って本当に顧客が必要とするプロダクトの開発や新商品の開発ができる方を外部から採用したいというオーダーへという変化が見られています。

別の金融機関様では、全社的なエンジニア組織の変更を行い、以前よりも業務部門とIT部門が一体となったスクラム型での開発を行う方針となり、スクラム開発の経験を求める求人などを頂くようになりました。

パーソナリティの面では、「金融機関=ある程度、規模が大きく安定している会社」ということで、変化やチャレンジに前向きでない候補者が少なく無いという傾向が見られていることもあり、新しい技術やビジネスモデルへのアンテナ、変化への対応力が重視されるようになっているほか、組織としてはレガシーな部分も持ち合わせているなかで、抵抗勢力に対してもうまく調整して、粘り強く落としどころを作れる方を求めている傾向にあります。

また、新たな開発手法については全社的に研修を行っている企業などもあり、アジャイルに強い方というよりも金融のシステム経験者でアジャイルにも携わっていきたいという方の方が優先される傾向にあるなど、各金融機関によっておかれている状況や方針が異なってきます。

上記より、ひとくくりに金融のDX案件の求人といっても、求められるスキルやマインドなどは組織が置かれている状況によって異なってきます。詳細については専門のキャリアアドバイザーから話を聞いてみてください。求人票では読み取ることができない情報提供をさせていただきます。