データサイエンティスト職種の応募の際の注意点

データサイエンティスト職種の応募の際の注意点

五十嵐有紀
2020 / 3 / 13

新たなデジタルサービスの活用でもデータ重要度増してきており、転職市場ではデータサイエンティスト職の募集が増えてきております。
私がデータサイエンティスト職のお手伝いをさせていただく際に、感じているポイントについてお伝えできればと思います。

■求人を選定する際のポイント

1、データサイエンティストの定義とキャリアイメージ

データサイエンティストに必要なスキルセットとして大きく3点ございます。

①「ビジネス力」:組織やサービスのビジネス課題を整理し、解決する能力
②「データアナリティクス力」:情報書類や統計学などを理解し、使用できる能力
③「データエンジニア力」データサイエンスを意味のある形に実装・運用する能力

上記3点すべてをバランスよく備わっている方については、募集企業各社からも引く手あまたな状況となっております。
しかしながら、一気に上記3点すべてを兼ね備えることは難しく、
イメージとしては②③のスキルをつけ、データスキルをつけたうえで、①のビジネス力をつけていくことがデータサイエンティスととしてのキャリアイメージです。

2、1を踏まえどんな立ち位置で募集をしているのか考える

データサイエンティストのミッションは企業によって様々です。
興味がある企業の業務内容を確認し、データサイエンティストはどのような役割を求めているのかを確認してみてください。

IT・インターネット業界の企業様であれば、データ量やデータ基盤が整っていることが多く、データエンジニアも一定数存在することから、ビジネス力のある方が欲しいなど、逆に老舗企業等であれば貴重なデータを保有する一方で、基盤も組織も整っていない環境のため、データ利活用の体制作りを担うようなデータエンジニアやデータアーキテクト寄りの経験が欲しい組織など各社での求めるスキルセットがございます。

上記のように、求人募集においては、各社の課題や目的に応じる形でデータサイエンティストとして求められている領域が異なる傾向が見られます。先にあげた3点のスキルセットの中で、ご自身の強みはどこにあり、どの点を今後強化したいのか、そしてそのご経験を求めている企業の求人はどれかという点で求人選定をいただくと、選考が進みやすくなります。

求人の詳細が不明な場合や立ち位置が不明瞭な場合はエージェントに確認してみてください。