売り手市場の面接の落とし穴

売り手市場の面接の落とし穴

五十嵐有紀
2020 / 1 / 29

転職活動において、選考企業との面接(面談)で色々説明を受けて志望度も上がったのに、次のお声かけがない・・・というご経験ありませんか。

現在は、求人数が増加し、10月の東京都内の有効求人倍率が1.78、専門職採用では2.48となり、転職者優位のいわゆる「売り手市場」が続いている中、採用手法も多角化してきております。

これまでのように求人広告やエージェントに自ら登録をして求人を探して応募するという形に加え、エージェントからのスカウトや企業から直接のお声かけ、知人からの紹介などで選考をうけることも多くなってきているのではないでしょうか。

そんな中、面接が上手く進まないという相談をいただくことが多くなっており、売り手市場だからこそ企業との面談や面接において注意しないといけない点についてまとめさせていただきました。

【ケース1】

①状況

企業からお声かけをいただき、せっかく声をかけていただいたから話だけでもと足を運び、カジュアル面談を実施したものの、そこから音沙汰がなくなってしまった。

②企業側のお見送り事例

・マッチするポジションが用意できないと感じた
・本人のビジョンややりたいことが見えなかった

①状況

エージェントから紹介された企業で、面接確約の求人を紹介されて面接に臨んだものの、一次面接でお見送りになってしまった。

②企業側のお見送り事例

・志望動機でエージェントから紹介されたから面接を受けたという発言があり志望度の高さを感じられなかった。
・希望や要望が多く、弊社でどのような貢献をしてもらえるのかが見えなかった

【ケース3】

①状況

一次面接までは企業からのインプット中心に好意的に進んでいたが、最終面接で自分からアピールする面接となり上手く言葉を伝えることが出来ずお見送りとなってしまった。

②企業側のお見送り事例

・弊社にどのように貢献いただけるかが図れなかった(アピール不足)

上記事例を踏まえ、まず前提として注意しないといけないのが、どんな形式であれ、選考企業とお話をするときは単純な面談や相談の場ではなく、あくまで面接の要素が含まれるということです。

AさんやBさんのようにエージェントや直接企業からのお声かけや知人から紹介を受けたからといって、丸腰で行ってしまっては、その後の選考に繋がる可能性が極めて低くなってしまいます。
※まず前提として面談や面接に臨まれる際に企業様のことを調べるのはマナーです。

ここで申し上げるのは、決して本音隠しと建前で面接をすることを推奨しているわけではありません。

重要なのは自己分析をして、自分の考えをきちんと相手に伝えることです。

ご自身のこれまでの実績、今後の方向性、それを叶える為には何が必要と考えているのか、ということについては最低限準備をしてお臨みください。

さらにポイントとなるのが、「伝える」というところまで意識して準備をすることです。

分析までは出来ているのに、伝え方が上手くいかないと機会損失に繋がってしまうので、しっかり相手にわかる説明をするところまでご準備ください。

先方からの声かけに応じる形で、何も考えずに企業との面談や面接にに臨んでしまうと企業からの一方的な会社説明で終了してしまったり、現状の不満と希望だけを伝えてしまい要求が強い方と受け取られてしまったり、自分の意思がないが故にの機会損失に繋がってしまいます。上記のような理由でお見送りになってしまうのは大変もったいないことです。

どんな場においてもご自身なりの考えを持って、それを伝えられるように取り組んでみてください。