「総合職」からの転職について

「総合職」からの転職について

赤嶺貴子
2020 / 1 / 29

新卒採用の際には、企業へ「総合職」として入社された方も多くいらっしゃるのではないでしょうか。

特定の職種の業務のみでなく、ジョブローテーションとして部署の異動を重ね、様々な職種を経験されながら、企業内でのキャリアを築いてこられたことと思います。

様々な職種を経験されているからこそ、いざ、その環境から「転職をする」となった場合、転職先として、果たしてどのような職種を選べばいいのか、選考時にはどのようなアピールをすればいいのか、というご相談を頂くこともあります。

今回は、総合職として築いたキャリアを基に、転職活動を進めるポイントについておまとめしました。

●「総合職」から特定の職種へ

転職市場において、「総合職」としての募集がある求人票は、ほぼ若手向け(20代向け)であることが多く、ミドル層をターゲットとした求人は、ある職種における、経験・スキル・即戦力性があることを前提とした職種別採用の求人がほとんどです。

ですので、総合職として様々な職種のご経験を積まれているミドルの方は、転職活動時に多かれ少なかれ、ご自身が“今後どのような職種でキャリアを築いていくのか”という決断をすることとなります。

今までのご経験を振り返り、ご自身が目指す職種を選択されるかと思いますが、選考を進める際に特に大事なポイントになるのは、「なぜ、その職種なのか?」というあなたがその職種を選択した理由と、その職種でキャリア形成をしていくという確固たる決意です。

●なぜ、その職種なのか?(キャリア選択の主体性が問われます)

企業のジョブローテーションの制度にもよりますが、全ての異動がご自身の希望通りであることはかなり稀であり、企業からの要請(指示)により、異動をされたご経験がある方のほうが多いのではないでしょうか。
(優秀な方ほど、企業からの要請によって様々な部署に異動され、華々しい経験を積んでいる様子が伺えます。)

企業から要請されての異動が多いこともあり、総合職としてキャリアを積んできた求職者によく見られるのが、ご自身に“この職種がいい!”という強いご希望がないことです。(良い意味でも悪い意味でも、企業からの要請で仕事の依頼(異動のアサイン)が降りてくるため、ご自身の中で職種に対するこだわりを持ちすぎることが、仇となる可能性がある環境にいらしたからかもしれないですね。)

またそのために、今までで一番長く経験した職種を選び、転職活動をされる方も多くいらっしゃいます。一番長いご経験であれば、スキルや知識も活かしやすく入社後の即戦力性も期待できますので、これは決して間違った選択ではありません。

しかしながら、選考時に(特に面接において)、職種を選択した理由をどのように伝えるかで、選考の結果には大きな差が出てきます。

ご参考までに、面接官は、職種選択について以下のような視点で見ています。

■当該職種のキャリアを自律的に選択しているか(何となくやっているのではなく醍醐味や意義を感じて臨んでいるか)。
■自律的にご自身の当該職種における現在地(スキル経験、伸びしろ課題)を分析し、先々の目標設定まで掲げているか。

今まで様々なご経験をしてきた総合職の求職者だからこそ、なぜその職種なのか、という点は、丁寧に確認していきたいというのが、面接官の本音のようです。

したがって、「今までのキャリアの中で、一番長く経験した職種なので・・・」では、選考の通過が到底難しいことが想定されます。

上記の視点で、ご自身の経験をしっかりと棚卸しして頂くことにより、選考時の対策はもちろん、それだけでなく、本当にその職種なのかというご自身なりの自己分析の一助にもなるかと思います。

ぜひ、しっかりと言語化してご準備頂くことをお勧めします。