SaaS業界への転職を検討されている方に知っていただきたいバーティカルSaaSの魅力について

SaaS業界への転職を検討されている方に知っていただきたいバーティカルSaaSの魅力について

福松秀都
2021 / 3 / 24

掲題の通り、今回は、『SaaS業界への転職を検討されている方に知っていただきたいバーティカルSaaSの魅力』について記載をさせていただきます。

まず、バーティカル(Vertical)SaaSとは直訳すると『垂直なSaaS』という意味であり、特定の業界に向けてカスタマイズされたSaaSパッケージを指しております。

▼例:介護施設向け経営支援SaaS『カイポケ』、施工管理アプリ『ANDPAD(アンドパッド) 』 等

一方で、バーティカルSaaSと対をなす言葉が『ホリゾンタル(Horizontal)SaaS』です。 こちらは、『水平なSaaS』を意味しており、業界問わずに職種に特化したSaaSを指します。

▼例:営業支援(SFA/CRM)、業務改善プラットフォーム『kintone』、名刺管理ツール『Eight』 等

ここで、私が転職者様に求人をご紹介させていただく際に、傾向として『ホリゾンタルSaaS』にご関心をいただく方のほうが圧倒的に多い傾向があると感じております。

そのご理由は様々ではあるものの、バーティカルSaaSを避けられる方からは以下の2点を感想としていただくことが多くございます。

● 関わったことがない業界(飲食/医療/建設 等)であるため、イメージが沸かない
● 業界が限定されてしまうため、今後のキャリアが狭まってしまうのではないかという懸念がある

上記のように、バーティカルSaaSはミッション/ビジョンや具体的なタスク、キャリアプランなどのイメージが付きにくいと言われることもしばしばあるのですが、下記のような醍醐味、実感、キャリア機会があるので、本日は私から見たバーティカルSaaSの魅力や機会をお伝えできればと考えております。

① 市場価値の高いポータブルスキルを身に付けることができる

バーティカルSaaSの領域では、特定業界をターゲットにしているため、ひとつのサービスの成長余地に限界があります。そのため、主力サービスの顧客基盤を基軸にマーケティングコストを抑えながら新規のサービスを複数投下していくことで売り上げを立てられている企業様が多いため、

・新規事業が頻繁に立ち上がる環境である
・組織規模が大きくないため、早期にマネジメントを経験できるチャンスがある
・ビジネスサイドの方は、企画業務やマーケティングに経験を広げるチャンスも多い

という傾向があります。

※ちなみに、ホリゾンタルSaaSの会社の多くは、SMB(中小企業)⇒エンタープライズ(大企業)という順序でサービスを拡販していくケースが一般的な傾向となる印象です。そのため、いわゆるThe Model的な営業組織でのタイトルアップや異動を通じて、プレイヤー→マネージャーというキャリアが一般的なので、着実にマネジメントとしてのステップアップを目指していきたい方にはこちらがおすすめです。

② 長期スパンで業界をよりよく変えていく実感を持つことができる

バーティカルSaaSがターゲットとする業界は、一般企業に比べてITの普及が遅れている企業が多い傾向にあります。そのため、対象業界の課題を的確にキャッチした上でプロダクトの改善や新規サービスを立ち上げていく能力が求められます。
現在も、業務の大半を電話やFAXで行っている企業も多いため、ひとつのSaaS導入が与えるインパクトが非常に大きいという特徴があり、『業界を変革している』という実感を得やすい環境であります。
さらに、前例が少ない中で戦略を立案する必要があるため、問題解決スキルが鍛えられる点も特徴です。

ここからはまとめになりますが、以下がバーティカルSaaSの醍醐味だと考えております。

● 0→1の経験を得るチャンスが多い(ゆくゆく事業責任者などを目指すことも可能)
● 自社のサービスが社会に貢献している実感を得やすい環境である
● マーケットリーダーとしてプロダクトや営業戦略を作っていくことができる
● 前例の無い取り組みを多数経験することができる
● 営業の方は、企画やマーケティングなど営業以外のキャリアを見据えることも可能

業界への関心はもちろん大事な要素であるものの、上記のようなバーティカルSaaSの特徴に魅力を感じられ入社を決定される方も多くいらっしゃいます。

今回は言及していませんが、ホリゾンタルSaaSにもまた色々な醍醐味や魅力があることから、こちらもキャリア機会として大切な選択肢にしていただければと思いますが、ここまでに述べましたバーティカルSaaSの魅力も理解いただいた上で、より良いキャリアプランの実現や転職の参考にしていただけますと幸いです。