転職の際の業界選びについて

転職の際の業界選びについて

福松秀都
2020 / 11 / 11

直近のトレンドの一つとして、【レガシー業界×IT】を掲げるクライアント様が非常に増えてきているように感じます。
また、このような企業はコロナ禍においても積極的に採用をされている傾向にございます。

一方で、特に若手層~ミドル層の方に多いのですが、レガシーな業界に親和性や興味を感じられず、十分にその魅力を理解されないままに選択肢から省かれてしまっているケースが散見されます。
(クライアント様からも、応募意思の獲得に苦戦されているというお話をよく伺います。)

本日は、【レガシー業界×IT】企業で勤務をされている方からお伺いした事例をもとに、このような業界を選択するメリットをお伝えできればと考えております。

※【レガシー業界】‥‥ここでは【医療】、【建築】、【ホテル】といったように、従来あまりIT化が進められていなかった業界を指します。 つまり、ヘルスケアテックや建設テック(CON-TECH)を扱う企業にフォーカスを当てていきたいと思います。

お会いした方より伺った中で印象的なエピソード

事例①:【ヘルスケア×IT】を扱う企業において、データサイエンティストをされている方からのお話

事例①の方は、元々ゲーム開発会社においてデータサイエンティストをされていらっしゃいました。
ゲーム業界はデータ活用が進んでおり、ある種飽和状態な環境にジレンマを感じられていることから、異なる業界でご経験を生かしてはたらく機会/選択肢をご検討されておりました。
元々はヘルスケアに特段ご関心なかったそうですが、未整備の環境に魅力を感じられ選考に進まれたところ、改善余地の大きさに衝撃を受け、実際に入社を決意されたそうです。
※余談ですが、この方の入社後に複数の同僚に入社理由を聞かれたそうですが、ヘルスケアに興味があり入社を決められた方は非常に少なかったそうです。

入社後は、ゲーム会社時代は当たり前であったデータ活用が全くされておらず、一日にいくつもの改善箇所を思いつくような状況であるとのことでしたが、ゲーム会社時代とは異なった手作り感や、実際に自身の企画が形になっていく過程を実感できることにやりがいを感じられていらっしゃるそうです。

事例② 【医療×IT】を扱う企業において、新規事業責任者をされている方からのお話

事例②の方は、元々コンサルティングファームでコンサルティングに携われていらっしゃいました。
この方も①の方と同じく、転職活動の当初では、医療分野の事業には特段強い関心を持つまでには至っておらず、<早期に新規事業立ち上げを経験できる機会>を最重要視されて転職をされておりました。

その中で、医療という業界はまだまだIT化が進んでいないという課題解決の裾野が広く、また、大手企業などの存在がさほど見られない市場構造であることから、小さな新規事業が頻繁に立ち上がる機会が期待できる分野であると気づかれたそうです。
この方は笑い話にされていらっしゃいましたが、一例として入社直後にとある地方在住の医師の方に一つの提案を行うためだけに同社の部長クラスの方複数名で提案に伺ったところ、その医師の方はすでに提案内容を把握されており、サインをいただいただけで帰ることになった、というようなITが進んだ業界では凡そ考えらないような出来事があったそうです。
よくも悪くもこのような慣習が根強く残っており、啓蒙活動的な役割を含めて業界を変えていっている実感を強く感じられているそうです。

なお、こちらの方は実際に入社3年目にして複数プロダクトを並行して管轄される立場になり、かねてから希望されていた新規事業立ち上げ責任者としての役割を複数回ご経験されております。

事例③:【不動産×IT】を扱う企業において、プロダクトマネージャーをされている方からのお話

事例③の方も、例に漏れず前職ではAI分野で先進的とされる企業でご活躍されていらっしゃいました。
転職を考えられた際に、不動産の知見は一切お持ちではなかったものの、『様々な課題解決=ビジネスチャンスの伸びしろがある』という理由で複数社の内定先から入社を決意されたそうです。

建築・建設・不動産領域は職人さんなどが多く俗人性が高い要素があることに加え、医療業界と同様、今後、様々な部分でIT化を行うことが求められるという課題を抱えております。 実際にこちらの方も入社後、設計や施工管理と議論を重ねるうちにIT出身の自分との感覚の違いに非常に驚かれたそうです。

IT視点で各方面の抱える課題を紐解いていく過程に非常に面白みを感じられており、現在では様々な現場の効率化や顧客体験の向上に活用できるプロダクトを開発され自身が感じた課題を徐々に解決されております。

【レガシー業界×IT】企業に転職をするメリット

上記の3例からもわかる通り改善余地の大きさやそれに伴う手触り感を感じやすい点が最大の魅力かと思います。
もちろん、ゲーム業界やWEB業界のように進んだ業界と比較をするとユーザーの規模感やIT活用という点ではまだまだ劣るかかと思いますが、一方でユーザーとの距離が近く、サービスを利用する方の声が非常に届きやすい環境です。

総じてどの企業様も未整備でカオスな環境である場合が多いものの、改善余地が大きくビジネスが立ち上がりやすい傾向にあり、ビジネスオーナーや新規事業責任者など、マルチなスキルを高めていきたい方には非常におススメできる選択肢です。
上記のような意見に共感される方にはぜひご一考いただきたいと思っております。